パソコンの画面など液晶画面から青色の光(ブルーライト)が発せられている、という話はよく耳にすると思います。
このブルーライトは、長時間浴び続けると網膜を傷つける可能性がある、といわれています。また、その波長の短さからピントが合わせにくいという性質があり、眼精疲労を引き起こす原因となります。
眼精疲労を放っておくと、最悪の場合「VDT症候群」という病気になることも…。VDT症候群とは、ディスプレイなど表示機器(Visual Display Terminal)を長時間使用することで、心身、特に目に支障をきたす疾患です。
対策方法としては、1時間ごとの10~15分の休憩、遠くの景色をながめる、適度に体を動かし目と体の緊張をほぐす…といったことが挙げられていますが、業務に集中して忘れてしまうこともあるでしょう。
そこで、ブルーライトから眼を守るため誕生したのがPC用眼鏡です。
ひと言でPC用眼鏡といっても、使用されるレンズは2種類あります。カラーレンズとコーティングレンズです。
カラーレンズは、その名の通り、レンズに色が入っています。茶色等、青の補色に当たる色にレンズを染色し、ブルーライト吸収してしまうというレンズです。目視でレンズに色が付いていると分かるのが難点ですが、ブルーライトのカット率はコーティングレンズよりも高いというメリットがあります。
一方、コーティングレンズの特徴はほぼ無色であるということです。通常のレンズの表面にブルーライトだけを反射する性質を持ったコーティングを施すことで、モニターからの光を低減させるのです。こちらのレンズは、色がほとんど目立たないので、職場などで周りの目を気にすることなく用いることができます。ただし、カラーレンズと比較して、ブルーライトのカット率が低い傾向にあります。また、夜間等はコーティングに周辺光が映り込むこともあります。
それでは、本サイトでも紹介している眼鏡専門店のPC用メガネをチェックしてみましょう。
PC用眼鏡ブームの火付け役といえば「JINS PC」。
その特長は、フレームのバリエーション。スクエア、ウエリントン、オーバル、メタルのほかにキッズ用まで120種類のフレームから選ぶことができます。 レンズも、ブルーライトカット50%のカラーレンズだけでなく、無色透明のコーティングレンズを選ぶことも可能です。
また、通常のフレームに3,990円追加すれば、度付きのブルーライトカットレンズを入れることもできます。さらに5,000円追加すれば、遠近・中近・近近両用といった多焦点レンズにすることも。ライフスタイルに合わせた一本が手に入りそうですね。
すぐに使えるパッケージタイプは、コーティングレンズものだけ24種類のフレームから選ぶことができます。価格も3,980円のワンプライスとリーズナブルです。
Zoffでも、5,250円の追加で通常のフレームに度付きのブルーライトカットレンズを選択することができますが、遠近両用・中近両用レンズにカスタマイズできるのはカラーレンズのみになります。
メガネストアーのPC用眼鏡「M.S PC」は、度なしのカラーレンズが入っているパッケージ商品のほかに、好みのフレームに3,980円追加して作成するタイプがあります。
度付きカラーレンズの場合、近視だけでなく遠視・乱視・遠近・中近・近近あらゆるケースに対応可能。カラーもブラウン系からグレー系まで6種類の中から選択できます。ちなみに、使用するレンズは全て国産です。
さらに、今使っている眼鏡にPC用レンズを入れるサービスも行っています。
眼鏡市場では、PC用眼鏡を販売していませんが、ブルーライトカットレンズ「PCプレミアム」を取り扱っており、追加料金2,100円で入れることができます。
この「PCプレミアム」、カラーレンズとコーティングレンズ、それぞれの良いところを融合させたブルーライトをカットするレンズだとか。 ブルーライト吸収剤でごく薄い肌色に染色されたレンズの表面に、ブルーライトの低反射コーティングが施した、ハイブリッド型のブルーライトカットレンズだそうです。従来のコーティングレンズは、レンズの反射がギラつくという問題を抱えていましたが、PCプレミアムは、低反射コーティングでそれを回避しているとか。
さらにこのレンズには、傷がつきにくく、汚れがつきにくく、花粉を寄せつけない最新の防汚コートまでついています。
パリミキでも、PC用眼鏡の販売はしていませんが、「パソコン専用らくらく君」というレンズを取り扱っています。
このレンズは、パソコンのモニター画面を見続ける際に生じる、ユレやユガミを軽減し、大きなモニターや複数のPCを同時使用する場合でもしっかり見ることができるよう設計されたとか。
また、ディスプレイの発している光のまぶしさ、長時間見つめることによるちらつきを軽減し、目の疲れを和らげることを目的として開発したカラーレンズ「Re:eye Color」もあります。