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実は重要だった! 眼鏡レンズの選び方:「薄さ」だけで選ぶな!レンズ選びの3つのポイント

実は重要だった! 眼鏡レンズの選び方:レンズ選びの3つのポイント(イメージ)

「薄さ」は正義にあらず!必要なのはバランス

眼鏡を選ぶとき、フレームのデザインにはこだわるのに、レンズについては“薄ければいい”と考えていませんか? 実は、薄さだけでレンズを選んでしまうと、軽さや視界の明るさに不具合が出て、結果的に見えにくくなってしまうのです。
ここでは、レンズを選ぶときにおさえておきたい3つのポイントについて解説しています。

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見やすさを判断する「アッベ数」をご存じですか?

みなさんの中には、薄さを表す数値として「屈折率」、重さを表す数値として「比重」があることを知っている、という人もいるでしょう。

実は、この2つの数値のほかに、レンズを選ぶうえで大切な数値「アッベ数」というものがあります。これはレンズ周辺部の「にじみ度(色収差)」を表すもので、簡単にいえば「見やすさ」を判断する目安になります。

このアッベ数が大きければ大きいほど良いとされていますが、レンズを薄くするために屈折率を上げると、アッベ数が小さくなってしまいます。また、レンズには薄くするほど比重が重くってしまいます。

レンズ選びに大切な3つの数値

アッベ数
  • ・数値が大きいほど色がにじみにくくなり、見やすい
  • ・数値が小さいと色がにじんだり、違う色に見えたりすることがある
屈折率
  • ・数値が大きいほどレンズは薄くなる
    ※プラスチックレンズの最薄数値は1.76、ガラスレンズは1.90が最高値
  • ・高い屈折率のレンズは「アッベ数」小さくなり、色がにじんで見える
比重
  • ・数値が大きいほどレンズは重くなる
  • ・屈折率の大きいレンズほど「比重」は大きくなり重くなる

つまり、「薄さ」だけでレンズを選んでしまうと、レンズの軽さや見やすさのバランスが崩れ、結果的に眼に負担をかけることになります。
ですから、レンズは薄さだけで選ぶのではなく、あなたの眼にあった「薄さ」「軽さ」「見やすさ」を考慮してレンズを選ぶことが大切です。

■3つの数値の簡易早見表
タイプ 超高屈折 A 超高屈折 B 高屈折 A 高屈折 B 耐衝撃性 スタンダード
屈折率 1.74 1.70 1.67 1.60 1.53 1.50
レンズの厚さ:うすい〜厚い
アッベ数 31 36 31 40 43 58
色吸着(にじみ):にじむ〜クリア
比重 1.47 1.41 1.37 1.32 1.11 1.32
重さ:重い〜軽い
【HOYA調べ】

さらに屈折率・比重・アッベ数の3つの数値のバランスに加え、「球面」「非球面」「両面非球面」といったレンズの設計の違い、レンズの表面にどのような加工を施すかによって、最適なレンズが決まります。

3つの数値は、その眼鏡店が優良店かどうかの判断材料にもなる

もうひとつ、レンズ選びで注意しておきたいことがあります。

一般的に、屈折率が高くなるほどレンズの価格は上がっていきます。
いまは、レンズ付きのセット価格が当たり前の時代となっていますが、高い屈折率のレンズもセット内容に含まれることを打ち出し、お得感をアピールする眼鏡店が存在します。また、それほど視力の悪くない人に対してまで、屈折率の高いレンズをおすすめするショップもあるようです。

セット価格だからと安易に選択せずに、「アッベ数」や「比重」も含めてレンズを選ぶようにしましょう。
細かい数値を覚える必要はありません。ただ、レンズを選ぶ際には、こちらのページで案内した3つの数値のことについて眼鏡店のスタッフに聞いてみてください。
しっかりと答えてくれるかどうかも、優良店かどうかの判断材料になりますよ。

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