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もう迷わない!! 納得の眼鏡選び:はじめての遠近両用の選び方を教えて!

もう迷わない!! 納得の眼鏡選び:はじめての遠近両用の選び方を教えて!(イメージ)

いまどきの遠近両用はオヤジ臭くありません

老眼鏡の持つイメージをひと言で表すなら「年寄りくさい」ではないでしょうか?
しかし、老眼は生まれた時から我々が背負った宿命。目を酷使する現代に有っては、「老眼にはまだ早い」などと避けてはいられません。それに、今ではライフスタイルに応じたレンズとフレームを組み合わせることで、快適な「見え方」はもちろん、ファッション性の高いシニアグラスを手に入れることができるのです。

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「老視」は、遅かれ早かれ訪れる老化現象だった

老視とは、40歳を過ぎた頃に近くの文字が見えにくくなることだと思っていませんか?
実は、子どもの頃から徐々に進行している老化現象なのです。

人間の目は、近くのものから遠くのものまで様々な映像を映し出す器官。そして、人の眼は、目の筋肉(毛様体筋)を使って、水晶体の形状を変化させてピントを合わせています。
歳を取るに連れて毛様体筋が弱まり、ピントが合わなくなってきます。これが老視の仕組みです。

目ではっきり見ることのできる最も近い点のことを「近点」といい、10歳の子どもの近点は8センチ。この距離は、年齢と共に遠くなっていき、60歳になると100㎝より近いとピントが合わなくなります。

年齢によるピントが合う最も近い距離

まずは、遠近両用レンズの仕組みを理解する

以前まで、遠近両用メガネに使用されるレンズは「二重焦点レンズ」が主流でした。
二重焦点レンズは、遠方を見るためのレンズに、近くを見るためのレンズをはめ込んだような設計です。

ひとつの眼鏡で「遠く」と「近く」を見ることができるのですが、中間の度数がないことや、ひと目で老眼と分かることから、境目のない遠近両用レンズ「累進レンズ」が誕生します。

二重焦点レンズ

「累進レンズ」とは、1枚のレンズの中で境目がなく、徐々に度数が変化するレンズのことです。どの距離でもピントが合い、組み合わせ次第で「遠近」「中近」「近近」「眼精疲労軽減」といった、目的に合わせたレンズを選べるようになりました。

累進レンズの種類別にその特徴を紹介しましょう。

遠近両用

遠近両用

遠近両用のレンズは、遠方度数が多く存在し、中間と近方度数はバランスよく分布しています。1日中、眼鏡をかけて過ごす人向きです。また、遠近両用が初めてで、現在使用中の眼鏡でも近くが見えている人も、この「遠近両用」タイプのレンズで大丈夫でしょう。

中近両用

中近両用

中近両用のレンズは、遠方度数を減らし、中間と近方の度数を広めに取っています。
中近タイプのレンズは、事務仕事などオフィスや室内が見えれば十分という人向き。また、遠近両用よりも慣れるまでの期間が短くて済むので、累進レンズが初めての人や遠近両用に慣れなかった人は、中近レンズがよいでしょう。

近近両用

近近両用

近近両用のレンズは、ほぼ近方用の度数が占め、上部に近く「奥行き用度数」があります。
老眼が強い人には奥行きを見る度数が必要であること、老眼初期の人にとっては遠くまで見える便利さが、このレンズにはあります。
これまで眼鏡を掛ける習慣がなかったという人や、遠方の矯正は不要な人、ふだん眼鏡を掛けたまま歩かないという人におすすめのタイプです。

眼精疲労軽減型

眼精疲労軽減型

眼精疲労の軽減を目的としたレンズは、ほぼ遠方用の度数で構成されています。レンズの下の方に、眼の負担を軽減するよう度数の低い“軽減用度数”領域を配置。遠近両用レンズと同じような構成になるうえ、一般的な遠近両用よりも縦幅が狭いフレームで作れるので、はじめての遠近両用眼鏡にも向いているレンズです。長い時間、パソコンでの作業をする人や、学生におすすめしたいレンズでもあります。

見やすさを左右するキーワード「両面非球面」

レンズの設計にはもうひとつ、「球面」「非球面」「両面非球面」といった種類があります。 これはレンズの薄さと見やすさの組み合わせによって区別されるものです。

「球面レンズ」とは、従来からあったレンズで、中心部分からレンズ周辺部に向かって一定のカーブがあります。
「非球面レンズ」は、レンズの外側にカーブがなく、球面レンズに比べて歪みが少なく、 現在、多くの眼鏡店が取り扱う薄型のレンズです。
さらに歪みやボケが極めて少なくなるのが「両面非球面レンズ」。薄さも非球面よりもさらに薄くなり、乱視や度数が強い人におすすめのレンズです。両面非球面のレンズは、どの眼鏡店も扱っているわけではないので、眼鏡を購入する際には必ずお店に確認するようにしましょう。

レンズの設計による見え方の違い

遠近両用セット商品を比較してみました

格安が自慢のプライス系の眼鏡店でも、遠近両用レンズを選択することはできます。
以下に、眼鏡チェーン店各社の遠近両用眼鏡のセット価格と、両面非球面レンズの取り扱いの有無をまとめました。セット価格の安い順に記載しましたので、購入の際にお役立てください。

■眼鏡チェーン店各社の遠近両用眼鏡セット価格表
眼鏡店名 遠近両用
セット価格
両面非球面レンズ
の取り扱い
メガネストアー 9,900円~
JINS 9,990円~ ×
Zoff 10,500円~ ×
メガネスーパー 12,600円~
メガネドラッグ 12,800円~
パリミキ 14,800円~
メガネの愛眼 14,800円~
ビジョンメガネ 14,980円~
眼鏡市場 15,750円~

遠近両用メガネのセット価格でいちばん安かったのは9,900円の「メガネストアー」でした。

「JINS」は、通常のセット価格に遠近両用レンズ代(5,000円)を加算することで遠近両用レンズを選択することができます。 一方、「メガネストアー」は9,900円で遠近両用レンズを選択することが可能です。よりグレードの高いレンズを選ぶ場合や、両面非球面のレンズを入れたい場合は、価格が変わりますのでスタッフに確認してください。

最高値となった「眼鏡市場」ですが、通常のセット価格(15,750円~)で超薄型の遠近両用レンズが選べます。遠近両用の眼鏡を作るにしても、レンズの追加代を気にせずフレームが選べるのはいいですよね。

いろいろと解説してきましたが、遠近両用眼鏡を作るにあたっては眼鏡店スタッフの経験も大切になってきます。さまざまなタイプの遠近両用に携わってきた、測定や調整に慣れた人物のいる眼鏡店を選ぶようにしてください。
通常の単焦点とは異なり多焦点の遠近両用眼鏡の場合、どのようなレンズを選べばよいか、しっかり測定しないことには、満足する完成品ができない場合が多いのです。スタッフの熟練度が高く、顧客とじっくり向かい合う事ができる眼鏡専門店で作ることをおすすめします。

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